中小規模企業向けのXenApp Citrix XenApp Fundamentalsについて

 最近、Citrix XenApp Fundamentalsのお問い合わせをいろいろなお客様から受けるようになったため、提案する際の営業的なポイント、注意点ををまとめてみました。
 なお、製品についてより詳しく知りたい方は、【参考資料】で関連する情報を載せていますのでご確認下さい。


1. Fundamentals Editionは、中小規模の企業向けに設計されたXenApp
 国内では勘定奉行等のソフトウェアバンドルでの販売が多い。
2. インストール及び設定はXenAppと比較すると容易
 インストールとインストール後の基本的な設定もウィザード形式で簡単にできるようになっている。
3. ライセンスはユーザー単位で、最大75ユーザーまでサポート
 XenAppはccu課金、XenDesktopはユーザー/デバイス/ccu課金
4. 購入単位は5ユーザー単位(5、10、15、20、25・・・)
 ・XenApp、XenDesktopは5ライセンス以上での購入が可能。
 ・RDS CAL(旧TS CAL)付のライセンスも提供、RDS CAL付、無しの選択が可能
5. SAのリインステイトメント、リカバリが不可 
 Citirx製品はSubscription Advantage(略して「SA」)と呼ばれるものが、ライセンス発行日から1年間有効になり、期間中に後継のバージョンがリリースされた場合に、ライセンスを無料で入手できることが可能です。
 2年目以降のSA更新は任意ですが、FundamentalsではSAが失効してしまうと更新することができません。
 【参考】Citrix Subscription Advantageについて
 http://www.citrix.co.jp/sa/samri/mfxp.html
6. FundamentalsからXenAppへのライセンスのアップグレード 
 ・ライセンスのアップグレードパスは存在するが、SAが有効である必要がある。
 ・上書きアップグレードは不可。
7. 対応OSはWindows Server 2008Windows Server 2008 R2 
 ・XenApp5は2003/2008、XenApp6は2008 R2
 ・Fundamentals 3.0 for Windows Server 2008のEOL(製品終了)はXenApp5と同じ2013年3月31日
 http://www.citrix.co.jp/products/lifesupport/matrix.html


 MetaFrame時代から定評のあるICAプロトコルでの画面転送によるアプリケーション配信機能が利用できますが、上記の特徴と注意点をふまえて、今後の拡張や利用方法を確認の上、お客様へ提案する必要があります。
 現在、XenDesktop Enterprise Edition以上ではXenAppの利用が可能ですので、今後のVDI採用の可能性を考えると、多少高くはなりますが個人的にはXenDesktopでの購入をおすすめします。


【参考資料】
・Citrix XenApp Fundamentals
http://www.citrix.co.jp/products/xenapp/fundamentals/index.html
・XenAppの詳細(エディション別の機能比較)
http://www.citrix.co.jp/products/xenapp/howitworks_features.html
・Citrix XenApp 6 Fundamentals Edition (for Windows Server 2008 R2) 製品カタログ
・Citrix XenApp 6 Fundamentals Edition インストール準備 Step by Stepガイド
http://www.citrix.co.jp/cgibin/document.cgi
・管理者ガイド - Citrix XenApp 6 Fundamentals Edition for Windows Server 2008 R2
http://support.citrix.com/article/CTX126577